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2025年振り返り

2025年も濃密で豊かな一年でした。教育・演奏・プロジェクト運営を両立する立場として、さまざまな経験と出会いに恵まれ、音楽と社会との接点をさらに拡げていく可能性を強く実感する一年となりました🧐

何よりも、年間60公演に及ぶ演奏会を根気強く支えてくださったご来場者の皆さまに、心より感謝申し上げます。演奏会はお客様あってこそのものだと、改めて肝に銘じています。


今年も主催公演を中心に演奏活動は非常に充実していましたが、特筆すべきは大阪文化資源魅力向上事業の専門人材としてお声がけいただいたことです。自分にとって大きな転機となり、これまでの活動の延長線上にありつつも、異なる立場から社会と音楽を結びつけて試行錯誤する機会をいただき、刺激と発見の連続でした😳


夏には勉強会に参加し、ヨーロッパの最前線の音楽教育モデルについて学ぶ機会にも恵まれました。音楽を「演奏の場づくり」にとどめず、教育・地域づくり・社会の在り方とどのように接続していくのか――そうした問いに向き合った一年でもあったように思います。


一方で、ビジネス分野の専門家の方々との対話を通じ、「公共性」という言葉の意味や捉え方が分野によって大きく異なることにも直面しました。一般的に語られる公共性と、音楽・文化の世界で語られる公共性の間には、なお大きな隔たりがあると感じています。より社会的な視点から見た公共性を、音楽という切り口からどのように実現していくのか――これは当面の大きなテーマとなりそうです。


そうした流れもあり、最近は社会学や哲学の世界にすっかり魅了され、ハーバーマスやブルデューなど、自分の関心に近い理論書を読むことが日課になりました。直感が少しずつ言葉になり、理論として整理されていく過程を楽しんでいます。(ここまでの流れが、幼児教育の新規事業へと結びつこうとしているのは、ある意味で特殊な化学反応かもしれません…🧪🌡️)


来年はさらに活動の幅が広がる一年になりそうです。これまで継続してきたシリーズ公演を進めながら、9月21日の「音楽祭2」に向けて、大ホール公演や関連企画が次々と展開されていきます。


今年の音楽祭では、協奏曲公演に加え、ドレスデンからザクセン声楽アンサンブルをお招きすることが決まっており、国際的な交流も重要なテーマとなります。さらにベネズエラからは、国際的キャリアを持つオーボエ奏者ヴィセンテ・モロンタ氏を迎えます。エル・システマ出身という背景も含め、「音楽と社会」を考える上で非常に大きな意味を持つ出会いになると確信しています。


約1年後にはチェリスト、イリア・イアシン氏の来日も予定されています。まだ直接お会いしてはいませんが、誠実で知的な人柄がメールのやり取りから強く伝わってきており、すでに大きな信頼感があります。日本初演となるグセフのチェロ・ソナタをはじめ、核の濃いプログラムとなる見込みです。


今年一年、関わってくださった皆さまに心より御礼申し上げます。2026年は新しい出演メンバーも加わり、音楽を通じた輪がさらに広がっていくことを楽しみにしています。


それでは皆さま、良いお年をお迎えください。



 
 
 

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