7/20 朝の音楽会|リストの名曲で迎える静謐なひととき
- 乾 将万(Inui Masakazu)
- 6 日前
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7月20日(日)、枚方市総合文化芸術センター「ひらしんイベントホール」にて、乾将万によるピアノ・リサイタル《朝の音楽会》を開催いたします。
今回のテーマは、“リストの名曲で朝のひとときを”。
静かな時間の流れる午前の舞台に、ピアノが紡ぎ出す情熱と祈り、幻想と詩情が響きます。
◆ ショパンで始まる、感情の目覚め
まず取り上げられるのは、ショパンの《レント・コン・グラン・エスプレッショーネ(遺作)》と《ワルツ op.34-2》。
前者は「大きな表情をもってゆっくりと」という演奏指示が付けられており、瞑想的な静けさのなかに、深い情感が滲む名作です。
後者のワルツは、可憐で流れるような旋律が印象的で、朝の空気にぴったりの軽やかさと気品を兼ね備えています。
◆ リストの詩と祈り、情熱と哲学
メインとなるのは、フランツ・リストの作品群。
リストはピアノ表現の限界を押し広げた19世紀最大の革新者であり、その音楽は単なる技巧の誇示にとどまらず、詩的・宗教的・哲学的な内面世界の深さをもっています。
《コンソレーション第3番》は、静謐で甘美な旋律が心に沁み入る小品。まるで祈りのような一曲で、朝のひとときにぴったりの清らかさがあります。
《愛の夢 第3番》は、言わずと知れたリストの代表作。愛にまつわる夢想を、内省的な抒情と壮麗なクライマックスで描き出す、ロマン派の宝石です。
《ラ・カンパネラ》(パガニーニによる超絶技巧練習曲より)は、きらめく鐘の音のような音型が魅力の技巧的作品。軽やかで華麗な技巧と、リストの華美な精神性が融合しています。
《ダンテを読んで〜ソナタ風幻想曲〜》は、リストの「巡礼の年 第2年(イタリア)」に含まれる大曲で、ダンテ『神曲』から着想を得た作品。
地獄から救済へ向かう構成と、強烈なドラマ性、壮絶なコーダは、リストの中でもとりわけ精神的密度の高い作品といえるでしょう。
◆ 「朝にリストを」という提案
一般に夜のイメージが強いリストの音楽ですが、今回の公演では、あえて“朝”という時間に焦点をあてて紹介いたします。
そこには、静けさ、再生、思索、内なる対話といった要素が宿り、
一日の始まりにふさわしい、深く満ち足りた時間が生まれることでしょう。
公演情報
📅 2025年7月20日(日)
🕥 10:30 開演(開場 10:00)
🏛 枚方市総合文化芸術センター ひらしんイベントホール
🎹 出演:乾将万(ピアノ)
🎟 入場無料(要予約・カンパ歓迎)
※カンパ金上限は2,000円とさせていただきます。
📞 チケット予約・お問い合わせ:INUI MUSIC SALON 080-4761-6820

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