6/14(土)10:30〜「シューベルティアーデ」
- 乾 将万(Inui Masakazu)
- 7 日前
- 読了時間: 3分
朝の音楽会「シューベルティアーデ」|モーツァルトとシューベルトの名作で迎える音楽の朝
6月14日(土)、高槻城公園芸術文化劇場・太陽ファルマテックホールにて、入場無料の朝公演「シューベルティアーデ」を開催いたします。
本公演では、歌曲の王と称されたシューベルト、そしてその前時代を代表する天才モーツァルトが遺した、連弾による珠玉の作品を取り上げます。
◆ モーツァルト《連弾のためのソナタ K.381》— 精緻と明快さの中に宿る遊び心
モーツァルトは少年時代から多くの連弾ソナタを作曲しており、中でもK.381(K.1e) は特に親しまれている作品です。
おそらく姉ナンネルと共に演奏するために書かれたこの作品は、明朗でありながら形式的な完成度も高く、二人の奏者が対等に掛け合うような対話性が魅力です。
全3楽章構成で、特に第1楽章の堂々たるソナタ形式、第2楽章の優雅なアンダンテ、第3楽章の躍動感あるロンドはいずれも短いながらも鮮やかに構成され、朝のひとときにふさわしい清新な響きを生み出します。
◆ シューベルト《幻想曲 ヘ短調 D.940》— 魂の深層に触れる、連弾の傑作
続くプログラムは、フランツ・シューベルト晩年の名作、《幻想曲 ヘ短調 D.940》です。
この作品は1828年、彼の死のわずか数ヶ月前に完成されたもので、単なる連弾曲をはるかに超えた交響的・詩的なスケールを持っています。
4つの部分が切れ目なく演奏される単一楽章形式で構成され、
主題と変奏・スケルツォ風の楽想・フーガの要素が緻密に絡み合い、やがて劇的な再現へと至る構造は、ベートーヴェンを思わせる厳格さとシューベルト特有のリリシズムが見事に融合しています。
特に序奏に現れる物憂げな主題は、全体を通してさまざまに姿を変えながら展開し、最後には圧倒的な高まりとともに回帰します。
「連弾」という形式の限界を押し広げたこの曲は、作曲家の内面を覗き見るような、深い感動をもたらすことでしょう。
◆ 朝のコンサートならではの魅力
「シューベルティアーデ」とは、本来シューベルトを囲む親しい仲間たちの集いを意味します。
その精神を受け継ぎ、今回の公演では肩の力を抜いて音楽と向き合うひとときをお届けします。
休日の朝に、気軽に上質な音楽を楽しむ文化が根付いていくことを願って——
初めてクラシックに触れる方も、深く音楽を愛する方も、ぜひお気軽に足をお運びください。
公演情報
📅 2025年6月14日(土)
🕥 10:30 開演(10:00 開場)
🏛 高槻城公園芸術文化劇場 太陽ファルマテックホール
🎟 入場無料・全席自由(未就学児入場不可)
🎹 出演:乾将万・塚本美美香(ピアノデュオ)
📞 お問い合わせ:INUI MUSIC SALON 080-4761-6820

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