3/19「朝の音楽会 箕面〜ロマン派の調べ〜」
- 乾 将万(Inui Masakazu)

- 6 日前
- 読了時間: 2分

公演名:朝の音楽会 ― 箕面 ロマン派の調べ
出演:塚本芙美香(ピアノ)/乾将万(ピアノ)
日時:2026年3月19日(木)10:30開演(10:00開場)
会場:東京建物 Brillia HALL 箕面(箕面市立文化芸能劇場)小ホール
料金:入場無料(全席自由・カンパ歓迎)
主催:INUI MUSIC SALON
本公演はロマン派を軸としたピアノ作品によって構成され、華麗な超絶技巧から深い内省、そして交響的構築へと至る流れが意図されたプログラムである。午前開催の約1時間公演として、凝縮された内容が提示される。
演奏予定作品と聴きどころ
リストの《パガニーニ大練習曲》より「ラ・カンパネラ」は、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番終楽章を素材とした作品である。高音域で繰り返される小さな鐘の音型が全体を貫く、変奏曲のスタイルである。「主題と変奏」は同じくパガニーニの「24のカプリス」の編曲となっており、極めて技巧的な側面が際立った仕上がりとなっている。
ショパンの《英雄ポロネーズ》Op.53は、ポロネーズ特有の三拍子リズムに力強い左手オクターヴを重ねた壮大な作品である。民族的高揚を想起させる主題と、中間部の重厚な和声進行が対照を成す。圧倒的な音量だけでなく、舞曲としてのアクセントの明確さやフレーズの推進力が作品の骨格を形成する点が聴きどころとなる。
同じくショパン晩年の《幻想ポロネーズ》Op.61は、従来の舞曲形式を超えた大規模作品である。冒頭の自由な和声進行から主題へと至る流れには幻想曲的性格が色濃く、内省的で複雑な精神世界が描かれる。調性の揺らぎと再帰的な主題処理が織りなす構造を辿ることで、ショパン後期様式の深みがより明確になる。
ブラームスの交響曲第1番 Op.68 第4楽章は、ハ短調からハ長調へと至る劇的な終結を持つ楽章である。コラール風主題の提示に始まり、動機の緻密な展開を経て、明朗な主題が確固たる形で再現される。ピアノ編曲で演奏される場合、オーケストラ的厚みをいかに鍵盤上で再構築するかが鍵となる。




コメント