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6/21 朝の音楽会「箏とピアノの朝」|邦楽と洋楽の美しき交差点で迎える、特別なひととき

6月21日(土)に、枚方市総合文化芸術センター「ひらしんイベントホール」にて開催される《朝の音楽会〜箏とピアノの朝〜》。

今回は、日本の伝統楽器・箏と、西洋のピアノが響き合う特別なプログラムをお届けいたします。

古典と近代、東洋と西洋、形式と即興が溶け合う—その出会いが生む新たな音楽の可能性に、どうぞご注目ください。




◆ 宮城道雄《春の海》— 日本の美意識を象徴する名旋律



正月の風物詩としても親しまれてきた《春の海》は、箏と尺八による編成で知られる宮城道雄の代表作です。

本公演ではピアノとの共演版で演奏され、海辺に漂う穏やかな春の気配を柔らかく描き出します。

この曲は1930年、フランスのヴァイオリニスト、ルネ・シュメーとの共演を想定して書かれたもので、当時の国際的評価の高さもうかがえる名作です。




◆ 八橋検校《六段の調》— 江戸時代から続く箏音楽の源流



日本の箏曲における古典的レパートリーの中でも、最も有名なものの一つが《六段の調》。

八橋検校(やつはしけんぎょう)によって17世紀に成立したとされるこの作品は、単一主題を六つの段(段落)で展開する変奏形式で構成され、静謐かつ深い情感をたたえています。


箏独特の余韻と間合いが生み出す美学は、現代においてもなお人々の心を静かに揺さぶります。




◆ バッハ《トッカータとフーガ ニ短調 BWV565》— 形式美とドラマの融合



オルガン作品として名高いこのバッハの作品を、今回はピアノ独奏でお聴きいただきます。

冒頭の劇的なトッカータに始まり、緻密な構造を持つフーガへと展開するこの曲は、バロック音楽の壮麗な精神を象徴する存在です。


ピアノに置き換えられることで新たな迫力と明瞭さが生まれ、バッハ作品の普遍的な魅力を再発見できるでしょう。




◆ ピアソラ《リベルタンゴ》/モンティ《チャルダッシュ》— 情熱と哀愁を帯びた異国の響き



後半には、アルゼンチンの巨匠アストル・ピアソラによるタンゴの名曲《リベルタンゴ》、そしてハンガリー由来の舞曲《チャルダッシュ》を取り上げます。

ともに民族的情緒と現代的感性が融合した作品であり、箏とピアノによるアレンジにより、一風変わった色彩と緊張感が加わります。


それぞれの文化が持つ「踊りの美学」と「即興性」が、朝の舞台に独特の躍動感をもたらすことでしょう。




◆ 朝だからこそ味わえる“静けさと解放”



朝の時間帯には、聴き手の感性が最も澄んだ状態にあるといわれます。

そんな貴重なひとときに、日本と世界の音楽が織りなす交差点に身を委ねてみてはいかがでしょうか。

箏とピアノという異なるルーツを持つ楽器たちが、互いの呼吸を感じながら共鳴する舞台を、ぜひ会場でお楽しみください。




公演情報



📅 2025年6月21日(土)

🕥 10:30~11:30(開場10:00)

🏛 枚方市総合文化芸術センター・ひらしんイベントホール

🎟 入場料:1,000円(全席自由)

🎵 出演:橋本桂子(箏)、乾将万(ピアノ)

📞 チケット・お問い合わせ:INUI MUSIC SALON 080-4761-6820




 
 
 

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