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執筆者の写真乾 将万(Inui Masakazu)

小中学生の音楽理論学習準備。

音楽理論や世界史・音楽史を併せた勉強がしたい生徒のためのクラスが開講されます。

今週はその準備で頭がいっぱいです。

子どもが「どういうこと??」と聞いてくる素朴な疑問は、案外言葉で説明し尽くすのが難しい内容だったりします。

とりあえず最初は「調性」のお話をしようと思います。音楽をやるとなれば当然のように存在している(と思っている)ものなので、改めて言葉で説明すると厄介なものです。

Wikipediaによると

〜メロディや和音が、中心となる音(主音)と関連づけられつつ構成されている時、

その音楽は「調性がある」という。また、調性のある音組織を「調」と呼ぶ〜


だそうです。


ということは、なにが中心の音なのか判別する必要があるわけです。

また、作曲者は調性を「確立」させています。(「調性」を聴き手に確実に伝えるため)

そのために重要な役割を担うのが「和声」です。

「和声」とは、和音の進行・声部の連結・配置の組み合わせを示す概念です。

「和声法」は、連続する響きに対して、人の耳がどのように受容するかを統計学的に導き出したようなものと考えていいと思います。つまり、「音楽」というジャンルにおいて”絶対的な正解が存在しない”と言える領域の一つです。

ただし、それは作曲する上での話であり、演奏する際は別の話です。完全に機能和声を基に書かれた作品を、ルールを無視して弾くのは良い結果を生みません。音楽の基礎を形作るものは最低限習得せねばなりません。


文章にすると読む気もしないような内容になりました。


和声が重要な役割を担うようになったのはバロック音楽(17世紀初頭〜18世紀半ば)以降です。

この頃はちょうど絶対王政の時代にあたります。中世までの分権状態から、王が中央集権化を図った時代ですね。

社会が変わると、芸術のあり方も変わります。芸術家の立場そのものと、収入源はその音楽に影響を与えたでしょう。(例えば、常に大量の作品を書く必要があれば、効率よく音楽を形作るためのメソッドが生まれたなど。)

こういうあたりの話をじっくりやっていきます。準備は大変ですが楽しみです。


6月27日(土)10:30開演の「お久しぶりコンサート〜ピアノ連弾の調べ〜」は完売となったため、

同じ日の14:00から追加公演を開催します。条件は午前の部と同様です。






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