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執筆者の写真乾 将万(Inui Masakazu)

初のSNSライヴ

コロナウイルスの影響でほとんどの演奏会が中止・延期を迫られる中、初のSNSライヴを行いました。親友・黒岩航紀とのライヴで、非常にたくさんの方に視聴して頂けて幸せでした。4/9に、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を弾く機会が延期になったからと言って、代わりにピアノ協奏曲第2番を配信しようと考えるのは黒岩くんくらいのものです(笑)いつも勉強させてもらってます。


さて、日増しに酷くなっていくコロナウイルスの状況に、音楽の存在意義が物議を醸しています。「こんな時こそ音楽の力を」と「今は音楽など不要」という2つの見解が対立するのをよく目にするようになりました。

ウイルスと最前線で戦っているのは間違いなく医療従事者と罹患者。彼らに対して、可能な限りの支援と理解が必要なのは当然です。同時に、世界中の誰もがそれぞれの立場で、直接的・間接的にウイルスと戦っています。現段階で、国家が国民への支援を決めている国と、そうでない国では、あらゆる自粛に限界があるのは明白です。なんとかコロナ危機を乗り越えたとしても、長期間自粛の結果、借金地獄という”目に見える”脅威が待ち構えているのであれば、かなり逡巡するのも理解できます。

どんなことであっても命には替えられないという考えは至極真っ当で、最優先されるべきはライフラインに関わることでしょう。一方、皆が不安で余裕の無くなってきている状況で、 SNSではいつにも増して”叩く”行為が蔓延しています。双方にそれなりの考えがあり、日に日に情勢が変わる状況ですから、行動・言動に関しては一概に何が正しいか判断することは出来ません。ただ、こういう時に、音楽が全く無力であるとは思っていません。少なくとも我々音楽家は、日頃から音楽が人の心を癒したり、支えになる力があると信じて演奏しているはずです。節度と品位を持って、音楽を発信する術を模索していきたいと思います。

これだけ世界に蔓延してしまった感染症に対する向き合い方は、人や国によって差があるのは仕方のないことです。全ての人に対する思いやりが求められている中で、人を傷つけてしまうような発言は避けたいところです。


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