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ブログdeレッスン21「テンポの変化を自然に行う練習」

執筆者の写真: 乾 将万(Inui Masakazu)乾 将万(Inui Masakazu)

「リタルダンドやアッチェレランドなど、テンポ変化をスムーズに取り入れて演奏に立体感を与えよう」


背景や基礎知識

主なテンポ変化

・リタルダンド(rit.):徐々に遅くする

・アッチェレランド(accel.):徐々に速くする

・ルバート(rubato):自由にテンポを揺らす

時代様式との関連

・古典派ではテンポ変化は控えめに、ロマン派では大胆に使用されることが多い。


具体的な練習法・手順

1. メトロノームを使って基準テンポを把握

• まずは一定テンポで安定して弾けるようにする。

2. 変化の幅を計画

• リタルダンドをどのくらいかけるか、アッチェレランドをどこから始めてどこまで加速するかを譜面にメモしておく。

3. 段階的に実行

• いきなり大きく変えず、ほんの少しずつテンポを変化させ、自然な感覚をつかむ。回数を重ねるうちに自分の中でしっくりくる“加減”が見つかる。

4. 全体の流れを重視

• テンポ変化は部分的な効果だけでなく、曲全体の構成を考えて行う。曲中の山場や終盤の盛り上がりと関連づけると説得力が増す。


まとめ


テンポの変化は音楽に息づかいやドラマ性を与えます。しかしやりすぎるとくどい印象にもなるため、曲の構成や時代スタイルを踏まえて“自然な範囲”を探りながら練習しましょう。

 
 
 

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