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ブログdeレッスン19「同じピアノでもタッチを変えれば“別の楽器のような音”が出せる! 多彩な音色を操るポイント」

執筆者の写真: 乾 将万(Inui Masakazu)乾 将万(Inui Masakazu)

タッチの違いで音色を変える


背景や基礎知識

タッチ(打鍵方法)とは?

指や腕の使い方、速さ、角度などによって鍵盤を押す感覚が変わり、それに応じて音色やダイナミクスも変化する。

ピアノの構造

・ハンマーが弦を叩く仕組みのため、押し方(タッチ)の微妙な違いで音の立ち上がりや余韻が変わる。

・ペダルとの組み合わせでさらなるバリエーションが生まれる。


具体的な練習法・手順

1. 打鍵の速度を意識

• ゆっくり押すと柔らかい音、素早く押すと歯切れの良い音が出やすい。

2. 腕の重みと指先のバランス

• 腕全体の重みを指先へ伝えるような“重力奏法”で丸い音色を作ることができる。

3. 異なるタッチで同じフレーズを弾く

• 例えばスタッカート気味、レガート気味、やや強めのタッチ、弱めのタッチなどを試してみて、どんな音色変化が起きるか確かめる。

4. ペダルの活用

• 音色変化を足元でもサポートできる。ダンパーペダルの踏み込み度合いを工夫し、音の残響や連なりを調整する。


まとめ


タッチの違いはピアニストの個性を最もよく表す部分でもあります。手首や腕の使い方、指先のコントロールを探究し、自分なりの音色パレットを増やしていきましょう。

 
 
 

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