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ブログdeレッスン18「ピアノ独奏でも“メロディが浮き立つ”演奏をするには、どんなテクニックを使えばいいの?」

執筆者の写真: 乾 将万(Inui Masakazu)乾 将万(Inui Masakazu)

メロディラインを際立たせる方法


背景や基礎知識

メロディラインとは?

曲のメインとなる旋律部分。ピアノ独奏では右手がメロディ、左手が伴奏というケースが多いが、曲によっては左手が主旋律となる部分も。

なぜ際立たせる必要がある?

・聴き手が曲の主題を把握しやすくなり、印象に残る演奏になる。

・単調に聴こえるのを防ぎ、音楽にレイヤーを作る。


具体的な練習法・手順

1. 主旋律と伴奏を分けて練習

• まず主旋律だけ弾き、次に伴奏だけを練習。その後、両手を合わせてもメロディがぶれないようにする。

2. 音量・タッチを変える

• メロディはやや強め(mf〜f)、伴奏はやや弱め(mp〜p)など、バランスを意識。タッチの硬さ・柔らかさを変える。

3. フレージングや歌心を持たせる

• メロディには適度なレガートやアゴーギクを加え、自然な呼吸感を与えるとさらに際立つ。

4. 録音や動画撮影で客観的チェック

• 自分ではメロディを出しているつもりでも、録音を聴くとほとんど際立っていない場合もある。定期的に確認。


まとめ


メロディラインをしっかり際立たせることで、聴き手に伝わる音楽の“主役”を明確にできます。伴奏との差をつける音量・タッチ・表現力のコントロールがカギとなります。

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