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ブログdeレッスン17「感情豊かなロマン派音楽を奏でるには? 歴史的背景や特徴を押さえ、表現力を磨こう」

執筆者の写真: 乾 将万(Inui Masakazu)乾 将万(Inui Masakazu)

ロマン派作品での表現力向上法


背景や基礎知識

ロマン派とは?

19世紀前半〜後半にかけて、ベートーヴェン後期からショパン、リスト、シューマン、ブラームスなどに代表される音楽様式。個人の感情や内面世界の表現を重視。

ロマン派作品の特徴

・急激な強弱変化や繊細なリズム、独特な和声進行など。

・作曲家の個性が強く出やすく、叙情的・ドラマチックな要素が多い。


具体的な練習法・手順

1. 作曲家ごとの特徴を掴む

• ショパンはポーランド舞曲を基調とするリズムや独自の和声感、リストは超絶技巧と華麗なパッセージなど。作曲家の個性を研究。

2. 感情の起伏をつける

• ロマン派は強弱やテンポの緩急、アゴーギク(緩急変化)を大胆に使うことが多い。遠慮せず抑揚をつけてみる。

3. ペダル使いを工夫

• 和音を重厚に響かせたり、メロディを浮き立たせるためにペダルワークを駆使。過度な濁りには注意。

4. 作曲家の時代背景に共感する

• 作曲当時の社会や作曲家の人生観を学ぶと、音楽に投影される感情を理解しやすい。


まとめ


ロマン派の作品は、表現力が試される最高の舞台。強弱やテンポ変化を大胆に駆使しつつ、作曲家の世界観に寄り添い、情感を込めて演奏することでロマン派特有の魅力を最大限発揮できます。

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