フレージングの基礎
背景や基礎知識
• フレーズ(phrase)とは?
音楽をいくつかのまとまりや“文節”に分けた単位のこと。文章でいうと句読点のような役割をする。
• フレージングの重要性
・旋律に起承転結を持たせ、聴き手に「物語」を感じさせる。
・単に音を並べるのではなく、どこで区切り、どこで盛り上がるかを計画的に演奏する。
具体的な練習法・手順
1. 譜面のスラーを読む
• 作曲家によって記されたスラーや休符の位置を参考に、どの範囲が1つのフレーズかを見極める。
2. 息をするように弾く
• フレージングを意識する際、声楽や管楽器のイメージを持つと良い。1フレーズの終わりで“息をつく”ように一度緩める感覚。
3. 強弱やアーティキュレーションの組み合わせ
• フレーズの始まりはmp、終わりにかけてデクレッシェンドするなど、自然な抑揚を意識すると流れが生まれる。
4. 歌うように口ずさむ
• 弾く前にメロディを口ずさんでみると、フレーズが自然に把握しやすい。
まとめ
フレージングは、音の“流れ”や“呼吸”を感じさせる大切な要素。区切りや盛り上がりを計画して弾くことで、演奏に説得力と感情表現が加わります。
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