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ブログdeレッスン15「旋律や楽句を“文章”のようにつなげるフレージングを理解して、歌うような演奏を目指そう」

執筆者の写真: 乾 将万(Inui Masakazu)乾 将万(Inui Masakazu)

フレージングの基礎


背景や基礎知識

フレーズ(phrase)とは?

音楽をいくつかのまとまりや“文節”に分けた単位のこと。文章でいうと句読点のような役割をする。

フレージングの重要性

・旋律に起承転結を持たせ、聴き手に「物語」を感じさせる。

・単に音を並べるのではなく、どこで区切り、どこで盛り上がるかを計画的に演奏する。


具体的な練習法・手順

1. 譜面のスラーを読む

• 作曲家によって記されたスラーや休符の位置を参考に、どの範囲が1つのフレーズかを見極める。

2. 息をするように弾く

• フレージングを意識する際、声楽や管楽器のイメージを持つと良い。1フレーズの終わりで“息をつく”ように一度緩める感覚。

3. 強弱やアーティキュレーションの組み合わせ

• フレーズの始まりはmp、終わりにかけてデクレッシェンドするなど、自然な抑揚を意識すると流れが生まれる。

4. 歌うように口ずさむ

• 弾く前にメロディを口ずさんでみると、フレーズが自然に把握しやすい。


まとめ


フレージングは、音の“流れ”や“呼吸”を感じさせる大切な要素。区切りや盛り上がりを計画して弾くことで、演奏に説得力と感情表現が加わります。

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