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ブログdeレッスン14「強弱記号を意識した練習」

執筆者の写真: 乾 将万(Inui Masakazu)乾 将万(Inui Masakazu)

「ピアノならではのダイナミックレンジを活かすために、強弱記号を正確に再現して表現力を高めよう」


背景や基礎知識

主な強弱記号

• pp(ピアニッシモ):とても弱く

• p(ピアノ):弱く

• mp(メッゾピアノ):やや弱く

• mf(メッゾフォルテ):やや強く

• f(フォルテ):強く

• ff(フォルティッシモ):とても強く

音楽表現における強弱

曲のクライマックスや静かな部分など、強弱の変化によって音楽に立体感やドラマが生まれる。


具体的な練習法・手順

1. 強弱を意識しながらスケール練習

• スケールを弾くときにpからfへだんだん大きくする、逆にfからpへ小さくするといった練習でダイナミクスコントロールを養う。

2. 各レベルの音量感をつかむ

• “pだとこれくらい、mfはこれくらい、fはこれくらい”と、自分の身体と耳で覚える。

3. 譜面での指示をチェック

• 調性や曲の進行に応じて、強弱記号が細かく指示されている場合があるので、すべて見逃さずに再現を試みる。

4. 音色の変化も考える

• 単に音量だけでなく、強く弾く時は硬いタッチ・弱く弾く時は柔らかいタッチなど、音のキャラクターも変えてみる。


まとめ


強弱記号を正確に守れるようになると、音楽にストーリーが生まれます。さらに演奏者の個性が乗ることで、豊かな表現力が身につきます。まずは譜面の指示どおりに弾くことから始めてみましょう。

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