ハノン練習の意義と効果的な取り組み方
背景や基礎知識
• ハノンとは?
シャルル=ルイ・アノン(Charles-Louis Hanon, 19世紀フランスの音楽教師)によるピアノ練習曲集『ハノン ピアノ教則本』を指す。全60編のエクササイズが有名。
• 目的
・指の独立や運指のスムーズさを徹底的に鍛え、スケールやアルペジオなどで必要となる基礎技術を身に付けるため。
・段階的に難易度が上がり、幅広いテクニックを網羅できる。
具体的な練習法・手順
1. ゆっくり&確実に
• ハノンは速く弾くことが目的ではない。正確な指使いとタッチを意識し、ゆっくりスタート。
2. テンポを細かく設定
• メトロノームを使い、♩=60から始めて徐々にテンポアップしていくと、フォームを崩さずに筋力や指先のコントロールを養える。
3. 左右のバランス
• 右手だけが得意、左手だけが苦手とならないよう、左右の動きを常に同じクオリティで保つ。
4. 繰り返しすぎに注意
• ハノンだけを延々とやり続けるより、実際の曲やスケール練習と組み合わせる。飽きずに継続できる範囲で取り組むのがベスト。
まとめ
ハノンはピアノ演奏の“筋トレ”のようなもの。基礎力を固める上で有用ですが、目的を理解し、正しいやり方で実践することが大切です。飽きない工夫をしつつ、確実に指の力とコントロールを養いましょう。
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